先週の土曜日、ラグビー日本代表はイタリア代表とテストマッチを行い、見事勝利を収めました。
イタリア戦前の日本代表の世界ランキングは12位。一方、イタリアは10位であり、格上の相手であることは間違いありません。しかも日本代表は、この8年間、イタリア代表から勝利を得ることができていませんでした。
3年前、前ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフ氏から、エディー・ジョーンズ氏(以下、エディーさん)へとヘッドコーチが交代しました。その際には、さまざまな批判もありました。
前ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフ氏は、若手よりも代表として経験のある選手を優先して起用し、2019年のワールドカップではベスト8に入る偉業を成し遂げました。しかし、2023年のワールドカップではプール戦敗退という残念な結果となりました。
なぜそのような結果になったのか、さまざまな意見があります。個人的には、2019年、さらに言えばエディーさんの第一次政権時に起こした「ブライトンの奇跡」(2015年に南アフリカ代表を破った試合)以降、選手の若返りを十分に進められなかったことが一つの要因ではないかと考えています。
そして2024年から、エディーさんの第二次政権が始まり、日本代表は思い切った若返りを図ってきました。しかし、昨年までは思うようにチームが勝つことができず、選手選考や育成方法に対して多くの疑問の声も聞かれていました。
それでもエディーさんは、今の実力だけを見るのではなく、2027年のワールドカップで活躍できる可能性のある選手にスポットを当て、「育成と勝利」を両立することを諦めませんでした。その積み重ねが、今回のイタリア戦での勝利につながったのだと思います。
勝利という結果は、目に見えて分かりやすく、輝かしいものです。当然、評価に値するものだと思います。しかし、その勝利の背景には、必ず正しいプロセスがあります。けれども、そのプロセスは結果ほどはっきりとは見えません。見えていたとしても、勝利という結果だけを追い求めるあまり、見えにくくなってしまうことがあります。
今、何が育ちつつあるのか。
今、どのような変化が起こりつつあるのか。
教育も組織づくりも、結果だけではなく、そのプロセスに目を向けながら評価していくことが大切なのだと思います。
