図書室に漫画『僕のヒーローアカデミア』(以下、ヒロアカ)を全巻そろえて置きました。
今日は、なぜヒロアカを選んだのか、少しお話ししたいと思います。

ヒロアカの主人公・緑谷出久は、自分を犠牲にしてでも誰かを助けたいと願い、そのために血のにじむような努力を重ねて、ヒーローとしての力を得ます。そして得た力を高めるための努力を惜しみません。
さらに、主人公を支えるアカデミアの先生や級友たちが、お互いの「個性」を認め合い、一人では成し遂げられないことを皆で成し遂げていく――その過程を、学生の皆さんにも感じてほしいと思い、図書室に置くことにしました。

かつて私が緩和ケア病棟で看護師として働いていた頃も、さまざまな年代や経験、職種、考え方をもつ人々が力を合わせ、患者さんやご家族の苦しみを少しでも和らげようと必死でした。
休日でも、担当の患者さんが危篤となれば駆けつけ、涙を流すご家族と一緒に最期の時間を見守りました。患者さんから「あなたとゆっくり話をしたい」と言われれば、夜勤明けに車椅子でベランダへ出て、お話を伺ったこともあります。
そんなとき、家族室に布団を敷き、「佐藤さん、車通勤だから少し寝てから帰ったら」と声をかけてくれた介護士さんもいました。きっと、あの頃の私たちは、患者さんにとってのヒーローだったのかもしれません。いや、なろうとしていたのかもしれません。

看護師という職業は、努力した分だけ力を高めることができます。気持ちを込めるほど、よりよい看護に近づいていきます。病床にある患者さんは、そんな看護師がベッドサイドに来てくれることを願っています。
どんな看護師でもよいわけではありません。イムス横浜国際看護専門学校の学生の皆さんが、患者さんにとってのヒーローになってくれることを願って、図書室に『僕のヒーローアカデミア』を置きました。

アニメで見ていた人も、そうでない人も、ぜひ手に取って読んでみてください。

本校の図書室には、看護や医学といった専門書だけでなく、普段読むような雑誌や漫画も置いています。
ぜひ、スマートフォンを置いて、本を手に取ってみてください。スマートフォンからは得られない情報や感動が、そこにはあります。